考古学ライブラリー

 考古学を学ぶ者やあるいは、それを生かして埋蔵文化財の調査などの業務に携わる者は日常的に考古学などを学習する必要があることは多言を要しない。日々新しい情報が入り、その情報について的確な評価を与えること、あるいはそれを公開することは基本業務のうちの一つである。無論全てにおいて直ちに的確な判断ができる、と言うことは実際上少なく、多くの場合基礎情報を吟味検討する作業がなされている。
  その業務を行う者は学的営為(=学史)の内容について、基本として理解しておかねばならないものがある。しかし実際上学的営為の全てに対して理解しておくことは、個人としては自ずから限界がある。
 そしてどの文献などが評価に値するのか、と言う課題も個々人の問題意識で異なることもある。考古学の学史に横たわる膨大な文献などを自らがどのように構成し、再構築するのかは研究者自身の意識において変化すると言うことである。しかし、それにも関わらず基本文献として評価され、あるいは学史上の「節目(ふしめ)」として位置づけられる研究成果も少なくない。それをも個々人の問題意識で異なると言えばそれまでだが、「節目」としての積極的な評価をなしえない人も、有形無形の形で「節目」の影響は受けざるをえない構造があると考える。
  こうした意味で考古学を行うにあたり、学史上必要な文献、報告書などはある程度措定しうることと思われる。しかし長い年月を経緯しており、中には「孫引き」する文献なども少なくない。そういう文献などを適時ここで紹介をしていきたい。
  なおにここで公開するにあたり、著作権に関しては執筆者の了解を得ており、誰でもダウンロードして頂きたい。また書式などの形式は原典と異なるが了解されたい。また明らかな誤字などは修正してあるが、文章体などは当時のままである 。

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